ナイジェリア少女大量拉致から2年子どもの自爆攻撃利用10倍増

by seino, 2016年4月15日

●世界の”現実”を知ることから始めようシリーズ●

ユニセフ(国連児童基金)は今日、ナイジェリア、カメルーン、チャド、ニジェールで自爆攻撃に関与させられた子どもの数が、2014年の4人から2015年の44人と、過去1年で急増したとのデータを発表しました。

●2014年1月から2016年2月にかけて、子どもが関与した自爆攻撃の件数が最も多い国はカメルーン(21件)。次にナイジェリア(17件)とチャド(2件)

●過去2年間にわたって、約5人に1人の自爆犯が子どもで、その4分の3が女の子。昨年、カメルーンでは2件中1件、チャドでは8件中1件、ナイジェリアでは7件中1件の攻撃で子どもたちが利用された。

●昨年には、自爆攻撃が初めてナイジェリア国境を越えて行われた。自爆攻撃の総件数は、2014年の32件から昨年の151件まで増加しました。2015年には、これらの攻撃のうち89件はナイジェリアで、39件はカメルーン、16件はチャド、7件はニジェールで実行。

●解放された子どもたちも偏見や差別に直面している。「子どもたちが関与する自爆攻撃が日常化するにつれて、一部のコミュニティでは、子どもたちを自分たちの安全を脅かす脅威とみなし始めています」

出典:日本ユニセフ協会「ナイジェリア 少女大量拉致から2年ユニセフ報告書発表子どもの自爆攻撃利用、10倍増生存者を苦しめる偏見や差別も指摘」

 

幼い子どもたちを利用している自爆テロの事件については
度々テレビで見ていますが、今回の記事を読んで驚いたのが、
テロ組織から解放されても味方と思っているコミュニティから脅威と
見られて、家族も含めて差別を受けている事実があるということです。

解放されてなお、子どもたちには安らげる場所はすぐにはない現状。
コミュニティ内での理解促進の対策を進めていく必要があるかもしれません。