ある日こんなつぶやきが拡散されてきたのでご紹介します。
図書館の新作の貸し出しについては、寛容であろうと思っています。文化の多様性を支える一翼でありたいからです。でも、これをやられると、やはり心が冷えます。もしも、すべての図書館がこのやり方で本を集め、タダで貸し続けたら、作家は死にます。https://t.co/Mvv4JFN2qp
— 万城目学 (@maqime) 2016年5月19日
また、
冷えますなあ。ご不要のものて。https://t.co/DfUKYiOryi
— 万城目学 (@maqime) 2016年5月19日
ツイート内のリンク先である羽曳野市の文面を見てみると、「不要」の文字が。
羽曳野市の図書館で、5人以上の方から予約されている本の一覧表です。
このリストに載っている本を予約される方は、順番が回ってくるまでに数ヶ月かかることがありますので、
あらかじめご了承ください。
なお、これらの本をお持ちの方で、ご不要のものがありましたら、図書館まで寄贈していただけると幸いです。
確かに作家の方からしたら(金銭的に)得にはならないですね。
ですが図書館で本を借りる人でも、気に入った本であれば購入して手元に置きたいという方も多くいると思います。
「そもそも本は無料で全部読めるべきだ、金は払わない」という考えの方もまあいるでしょうが…。
一概に損とも言い切れないかなとも思います。
図書館の新作の貸し出しのツイートに対してこんな意見も。
@maqime
その理由はたぶん「予算配分」かと。https://t.co/vqk1mUNe7p
一般会計711億円に対し、図書購入費2850万円ですから。「もう少し図書購入費を増額してください」と一筆添えて、高岡市に一冊寄贈すれば、市民も事の重大性に気づくでしょうね。
— もぐら生死不明 (@deadmogura) 2016年5月20日
@maqime 故に作家さんも日図協や書協と共に図書購入予算の増額を訴えていただきたい。(国は図書館に係る地方交付税算定基準を下げようとしている。)また利用者諸氏には、共有資源利用にはある程度の不便は受け入れることを了承して欲しい。
現場は予算の制限と利用者の要求の板挟みなのです— Keplerus (@1618Kepler) 2016年5月20日
寄贈は個人的には悪いことだとは思っていません。
むしろ多くの人に役立つ良いことだと個人的には思っています。
ですが、「不要」という言い方がとても悲しくなりますね。
命をこめて作り上げた作品を不要、と。
本の寄贈のこと、作家生命のこと、
あなたはどう思うでしょうか。