最近、『界面活性剤』という言葉をよく聞きます。
皆さんは「石油系界面活性剤は肌によくない」「有害物質だ」など
思ったことがあるのではないでしょうか?
横浜市の旧大口病院で2016年9月、
入院患者の西川惣蔵さんと八巻信雄さん(ともに当時88歳)が
消毒液に含まれる界面活性剤で中毒死した事件
出典:毎日新聞
この衝撃的なニュースは
各メディアに取り上げられ拡散されました。
界面活性剤は致死性が高いの!?って思われた原因ではないでしょうか。
首都大学東京の廣田耕志教授(細胞生物学)は
界面活性剤を点滴に入れることについてこう話す。
「一般的に考えると、飲むよりも危険と言えます。
飲んで吐くようなことができないからです。
体内に取り込まれれば、毒性が強いので、細胞の膜を溶かしてしまいます。」
出典:Jcastニュース
このように、体内に入れるとかなり危険なことがわかります。
一方、点滴だからでは?という意見もあります。
しかし一言に界面活性剤といっても
数多くの種類が存在します。
界面活性剤は、細かく分類すると以下の6つに分けられます。
原料で見ると、天然由来と石油由来の界面活性剤に分けられ、
薬局やスーパーなどで販売されているシャンプーに含まれるのは
良くないと言われる“石油系“界面活性剤。
原価が安い高級アルコール系の界面活性剤料を使い、
より多くの人の汚れを落とすように設計されているので、
どうしても刺激が強いものになってしまいます。
参考:Mou a Mount 美髪を育むWEBマガジン https://mou-a-mount.com/labo/surfactant-type/
とあるように、界面活性剤の中でも
特に石油系界面活性剤は落とす力が強く
頭皮や肌の必要な油分までも
取りすぎてしまうことに問題があるんですね…
界面活性剤とは、油と水を混ぜ合わせるはたらきのある物質ですから、
食品、化粧品、医薬品に使われています。
肌につける化粧品に使用できる界面活性剤は、
「薬機法(旧:薬事法)」に基づく「化粧品基準」によって、
使用が禁止されていないものなら良いことになっています。
参考:石鹸百科 https://www.live-science.com/honkan/theory/surfac07.html
このように界面活性剤の働きは産業のさまざまな分野で
利用されているのも事実です。
ニュースや周りの影響に流されず
界面活性剤の実態と本質を見極めるのと同時に
界面活性剤が含まれる身の回りの日用品について
見直してみてはいかがでしょうか。