突然ですが、無料っていいですよね。
試飲コーナー、サンプルプレゼント。
個人的にうれしいものです。
では近年よく聞く「子ども食堂」について
実際に子ども食堂を運営している森哲平さん(@moriteppei)のツイートを見てみましょう。
子ども食堂、「無料」と言ってたのを「10円」としただけで、人がめちゃくちゃくるようになった。みんな真面目に「10円」払おうとする。それほど無料って「気持ち悪い」んだよね。10円でこんなことできるわけがない。それでも「払う」ことにとても意味がある。
— 森哲平 (@moriteppei) 2018年8月24日
無料っていいですよね。
そう思っています。
ですが、背景が変わるとこんなにもわかりやすく「無料」は
「恵まれていない」「施し」という気持ち悪さがより強く出てしまうものなのですね……。
タダより高いものはない、とはこのことでしょうか。
ツイートには続きが。
みんなが何か一言言えそう、言えると思わせる=バズるツイートなんだけど、でも、こちらとしてはいろいろ考えてます。10円払わせるほうが来やすいのでは?というのは始める前からアイデアとしてあるけど、やってこなかったわけでして。
— 森哲平 (@moriteppei) 2018年8月24日
それを、まるで「お客を呼びたいから」という、本末転倒な目的で、無料から10円に値上げしたと言わんばかりのご意見をいただきましたら、普通「なぜ通りがかりのアホからバカ扱いされねばならんのだ?」くらいには思っちゃいそうになります。
— 森哲平 (@moriteppei) 2018年8月24日
考えてほしいんですけど、いろいろな「例外ルール」をつくることは簡単なんです。「10円なくてもお手伝いしたら無料で」云々。どんどんややこしくなります。それ、全部チラシやニュースに毎回入れるんです。
— 森哲平 (@moriteppei) 2018年8月24日
Twitterでバズってるところ申し訳ないですが「タダより10円のほうが人が来やすい」は言ってみれば、ド定番のセオリーではないでしょうか。プライシングやある種の心理学の本見ると「タダ」についていろいろ出てる、その基本的な話かと。
— 森哲平 (@moriteppei) 2018年8月24日
単純に子どもが「自分で買う」のが楽しいという側面もあるみたいです。「肩身が狭い」云々以前、「得したい」以前に、人間には「買い物したい」という欲求もあるんでしょう。 https://t.co/qY1PIwwmzQ
— 森哲平 (@moriteppei) 2018年8月24日
このツイートに対する反応を抜粋します。
「無料のご飯」を食べると自分が恵まれていないと思ってしまう子も少なからずいるのではないかなと思います。
私のボランティア先のこども食堂はお子さん無料、保護者300円ですがお子さんだけより保護者同伴の方がやはり多いです。— 🌟仕事しろ🌟わたです🌟lastJK🌟 (@wata_wt_wt) 2018年8月25日
15年ほど前にボランティアについて勉強したけど当時から「有償ボランティア」という概念があって、少額ながらも金銭のやり取りがあることでする側・される側どちらも精神的な負担が軽くなってもっと広まればいいのにと思ってた。 https://t.co/Dzj8wdapc8
— たいしょう (@taishow) 2018年8月25日
スーパー玉出でサンプル商品を無料配布してたら客が「施し受けるほど落ちぶれてへんわ!」と激怒して、そこで生まれたのがあの1円セール。
という有名なお話。 https://t.co/hZ9GAYCzGg— ナナプラザ中野くん@11/7〜9大橋渡 (@anotherskykix) 2018年8月25日
無料ってうれしいです。
でも、このことを自分ごとで考えると、
1回ならありがたい気持ちが強いと思います。
でも、何度も食堂に無料で通うことで、
それ以外に気まずさ、不安、いろいろな想いが湧いてくるでしょう……。
そして「払う」ことで自分のいろいろな想いを吹き飛ばせる気がします。
この話しをきっかけに、なにか思うことがあればよいなと思います。