今、世界では20億人ほどが安全な飲み水を使用できないと言われています。

参考：安全な水 | 水と衛生 | ユニセフの主な活動分野 | 日本ユニセフ協会

そんな中、水を殺菌する革新的な技術が開発されました。

スタンフォード大学とSLAC国立加速器研究所の科学者たちが新たに開発したのは、無害な金属粉末を用いた方法です。

粉末は酸化アルミニウム、硫化モリブデン、銅、酸化鉄からなり、太陽からの紫外線と可視光の両方を吸収することで機能します。論文著者の1人・Yi Cui氏によれば、材料は少量でよく、また安価で、希少でもないとのこと。

この粉末を水に混ぜて太陽光に当てると、過酸化水素とヒドロキシルラジカルが生成されます。過酸化水素とヒドロキシルラジカルは、細菌の細胞膜に深刻なダメージを与え、細菌を速やかに死滅させます。

一方で、過酸化水素とヒドロキシルラジカルは酸化させる細菌が見つからない場合、水と酸素に分解されて、数秒でなくなってしまいます。

引用：太陽光を利用して汚染水を迅速に飲料水に変える超高速殺菌剤が誕生、世界人口の30％が救われる革命的進歩 – GIGAZINE

今後の研究の進展によっては、多くの命を救うことになるかもしれません。

世界の誰もが安全な水を手に入れることができるようになるといいですね！