今も日本では外出の自粛が続いていますね。
一方、全米では外出制限に対して、抗議のデモが続けられています。
そのデモの理由についてウェブマガジン『WIRED』が報じています。
ニューヨーク市立大学で抗議運動の心理を研究するジェームス・ジャスパーは、「正直に言って、わたしたちは漠然とした知識しかもっていないのです。このウイルスについてあまり多くのことはわかっていませんし、感染方法や人体への影響も完全に解明されたわけではありません」と指摘する。「つまり空白の部分が多く、こうした隙間にさまざまな疑いや仮説を適当に当てはめることができるのです」
(中略)
言い換えれば、抗議デモを支えたのは反ワクチン派や白人至上主義や、極右を引きつけそうな陰謀論なのだ。実際、新型コロナウイルスを巡る数々の不明点は、確実に陰謀論的な思考を誘発している。シンクタンクのピュー研究所によると、米国民の3割が新型コロナウイルスは自然発生したものではなく、研究所で人工的につくられたものだと信じている。
結局は「わからない」ことを「今ある情報」で埋めようとして、
その結果、特定の目的を持った人たちに扇動されている人たちもいるということ。
そして、『WIRED』誌は、フォーダム大学のナイソンの言葉を借り、
ナイソンは「こうした人たちが主流になることはありません。ただし、いつもどこかに存在しているのです」と言う。
と締めくくっています。
これは、この現在置かれている「社会不安」とそれに対する行動について、
まさに「Thinking」するいい機会かもしれません。