ブラジルのサンパウロは、言わずと知れた巨大都市。
南半球最大のメガシティとも言われています。
そんなサンパウロですが、広告や看板が規制されているのはご存じでしょうか。
2006年9月に当時サンパウロ市長だったジルベルト・カサブ氏の下で法制化されたクリーンシティ法では、タクシーやバスへの広告の禁止や店頭の看板に厳しい制限が課せられました。クリーンシティ法に違反した場合、最大800万ドル(約11億円)の罰金が科せられます。
クリーンシティ法の採決にあたっては、サンパウロ市内外の企業や広告業界から激しい批判が相次ぎました。広告の掲載禁止によって、1億3300万ドル(約190億円)の収益損失が発生し、約2万人が職を失うことが危惧されていたとのこと。
過剰な屋外広告を一切禁止する「クリーンシティ法」を本当に実行したブラジル・サンパウロの景観とは? – GIGAZINE
広告や看板だらけの日本に住んでいる私たちからすると、ちょっと信じられないですね!
それで、実際景観は良くなったのかというと……?
2011年にサンパウロ市内の1100万人の住民を対象に実施された調査では、回答者の約70%が「クリーンシティ法は有益である」と回答しました。クリーンシティ法の施行で屋外広告が撤去されたことで、これまで見過ごされてきた建築デザインがあらわになり、長い間広告によって隠されてきた都市の美しさが明らかになったとのこと。
過剰な屋外広告を一切禁止する「クリーンシティ法」を本当に実行したブラジル・サンパウロの景観とは? – GIGAZINE
なんと、良くなったみたいです!
日本でも景観のための決まりがある地域がありますが、ここまで大規模なものはないと思います。
ちなみに、サンパウロでは「フェスティバル・ド・ジャポン」という、海外で最大級とされる日本についてのイベントが実施されているそうです。
《参考》
ブラジル・サンパウロで日本祭り 移住115周年、海外で最大規模 | 共同通信
フェスチヴァル・ド・ジャポン(日本祭り)のこと | 日本ブラジル中央協会 WEB SITE
日本にもゆかりの深い、「人種のるつぼ」サンパウロ。
皆さんはどう感じましたか?