遺伝子組み換えイネ「ゴールデンライス」は開発途上国の子供を救えるか?

by MIZ, 2020年1月15日

遺伝子組み換え作物について皆さんどう思いますか?

ここでは有名な「ゴールデンライス」から考えてみたいと思います。

 

ゴールデンライスは,本来カロテノイドを含まないイネの胚乳にβ-カロテンを産生するように、外来のカロテノイド遺伝子を導入した遺伝子組み換えイネである.発展途上国では今なおビタミンA欠乏症が広がっている.長期間におよぶビタミンA欠乏症は,回復不能の失明や死をもたらす大変深刻な問題である.一方,β-カロテンはヒトの体内でビタミンAに転換されるため,β-カロテン含量の高い食べ物を摂取することはビタミンA欠乏を防ぐために非常に有効である.しかし,とりわけ,南アジアや東アジアなどコメを主食とする地域では,コメの胚乳にβ-カロテン含量が少ないこと,また飢餓地域や難民にもビタミンA欠乏症が見られる.そこで開発されたのがゴールデンライスである.
引用:ゴールデンライス – 光合成事典

 

開発途上国において、普通の米をゴールデンライスに置き換えることができれば、
病気になったり亡くなったりする人の割合を少しでも減らすことができそうです。

ゴールデンライスは不足している栄養のすべてをまかなえるものではありません。

しかし、完全な解決にはならないにしても、底上げにはなります。

生活レベルの底上げを目標とするところは、募金・寄付と同じですね。

 

しかし、ゴールデンライスは遺伝子組み換えについての国際条約によって、広まっていません。

安全であることの証明が難しいためです。

 

参考:数百万人の子どもの目と命を救ったはずの遺伝子組み換え作物「ゴールデンライス」は規制が原因で広まっていない – GIGAZINE

参考:ゴールデン・ライス~開発者はかく語りき(上) | FOOCOM.NET

 

また、遺伝子組み換え作物反対派が少なからず存在していることも影響しています。

 

参考:聞いたことありますか? 「ゴールデンライス」 – 国際環境NGOグリーンピース

 

 

自然な方が良いとか人為的なものは良くないという考えの人は少なくないと思います。

しかし、世界は科学の進歩によって発展してきたということも多くの人が認めるところだと思います。

 

皆さんはどう思いましたでしょうか。

この記事がゴールデンライスや遺伝子組み換えについて考えるきっかけになれば幸いです。